「新卒だけど会社を退職したい…。でも気まずくて自分から言うのが辛い…。どうしたらいいのかな?」
今回はこんな疑問に答えます。
本記事の内容
- 新卒での退職が気まずい3つの理由
- 新卒での退職が気まずい?楽な辞め方を退職経験者の筆者が解説します!
- 「でも退職代行を使うのはちょっと…」という人へ。
- 退職するのが気まずい新卒におすすめな、『退職までのフロー』を紹介!
新卒として働いている社員の中には、「会社を退職したい…」と思っている人も居ると思います。
でも、退職の意思を伝えるのが気まずくて、「どうやって伝えよう…」と困ってしまっている人も中には居ることでしょう。気持ちは良く分かります…。
そこで今回は、新卒での退職が気まずいと思ってしまう人のために、「会社の楽な辞め方」についてを紹介しようと思います。
筆者は実際に会社を辞めた経験があるので、かなり参考になると思いますよ!
ではいきましょう!
目次
新卒での退職が気まずい3つの理由
そもそも、何で新卒だと退職するのが気まずくなっちゃうのかな?
新卒が退職する際、気まずく感じてしまう理由は、主に3つあると思います。
以下の3つが、新卒が退職することを気まずく感じてしまう理由になります。
- まだ入社したばかりなのに辞めるのは申し訳ないと思ってしまうから。
- 上司に「辞めます」と言うのが気まずいから。
- 最終日までの時間の過ごし方が分からないから。
詳しく見ていきましょう。
まだ入社したばかりなのに辞めるのは申し訳ないと思ってしまうから。
一つ目の理由は、まだ入社したばかりなのに辞めるのは申し訳ない…という気持ちになってしまうからです。
会社は、新卒の社員を雇うために、かなり大きなお金と手間を投資しています。
それを知っているあなたは、「こんなに大きな手間と時間をかけて採用してくれたのに、すぐに辞めるなんて…」と思ってしまい、気まずさを感じてしまうのです…。
人は、誰でも「期待に応えたい」という気持ちを少なからず持っているものです。
「投資してもらった」という事実に対して「期待に答えたい」という気持ちが存在しているので、「裏切りたくない…辞めずらいな…」と感じてしまうのかもしれませんね。
ちなみに筆者も、採用担当の人の顔を見ていると情が湧いてしまい、辞めずらいな…と思っていたことがありました。
「会社を辞めたい」と思う原因が職場にない場合、特にこの傾向が強くなると思います。
このように、「せっかく雇ってもらったのに、すぐに辞めるのが申し訳ない」と感じてしまう場合には、退職することに気まずさを覚えてしまうと思います。
上司に「辞めます」と言うのが気まずいから。
二つ目の理由は、上司に「辞めます」と言うこと自体が気まずいからです。
これは新卒に限った話ではありませんが、上司に「会社を辞めさせてください」と伝えるのは非常にストレスのかかる行為です。
今まで育ててくれた恩もありますし、同時に今まで怒られてきた恐怖感もあるでしょう。
想像してみて下さい。
あなたが上司に向かって「会社を辞めさせてください。」と伝えるところを…。
めちゃくちゃ怖いですよね…。
想像しただけで胃が痛くなったよ…。
このように、上司に退職の意思を示すこと自体が辛いのも、退職するのが気まずいと感じてしまう原因になると思います。
最終日までの時間の過ごし方が分からないから。
三つ目の理由は、最終日までの時間の過ごし方が分からないからです。
通常、退職を願い出るのは「大体一か月前」が適切と言われています。
仕事の引継ぎや、法律的な所を考えるとそのぐらい前に伝えるのがベストだからですね。
ですが、ここで一つ問題が発生します。
それは、「引き継ぐ仕事もほとんどない新卒が、残りの一か月間をどうやって過ごすべきか」という問題です。
もし、退職の意思を示して、今から一か月後に退職することが決まったとします。
新卒が任されるレベルの仕事なので、引継ぎ自体は数日もあれば十分終えられると思います。
すると、残りの20日弱という出勤日をどう過ごすべきなのか分からなくなってしまいますよね…?
- 仕事を貰おうにも、どうせ辞める人間なので今更任せてもらえない。
- 何もしないには、20日弱の時間を過ごすには暇すぎる…。
こんな感じで、自分がどうするべきなのか非常に迷わしい状態になってしまうのです。
このように、「退職の意思を伝えてから最終日までの時間の過ごし方が分からない」というのも、新卒が退職をするのは気まずいと思う原因の一つになると思います。
新卒での退職が気まずい?楽な辞め方を退職経験者の筆者が解説します!
新卒での退職が気まずく感じてしまう理由は分かった…。
じゃあ、気まずい思いをしないで辞められる方法って何かないのかな?
この章では、新卒でも「出来るだけ気まずい思いをせずに退職できる方法」についてを解説します!
筆者の実体験も踏まえつつ解説するので、参考にしてみて下さいね!
筆者は、自分の辞め方に後悔しています。
そもそもですが、筆者は自分の辞め方に対して後悔しています。
理由はいくつかありますが、一番大きかったのは、「自分の力で退職しようとしたせいで、すぐに辞められなかったこと」です。
簡単に言うと、筆者が会社を辞めるまでの経緯は以下のような感じでした。
筆者の退職までの経緯
- 「社交不安障害」という診断を貰っており、精神的にも限界だった。
- 辞めようと思って上司に電話をかけたが、簡単に気持ちを折られてしまい「一旦休職する」ということになってしまった。
- 休職中、「○○社員の復帰までのプロセス」と言う感じのプリントや電話などが届き、その度に「辞めたいのに…」と恐怖した。
- 結果的に半年ほど休職をすることになり、最終的には退職した。
こんな感じです。
このように、筆者は自分で退職しようと思って行動してしまったせいで、「退職するまでの期間が長引いてしまう」という状況に陥ってしまいました。
そのため、自分の辞め方に後悔しているのです…。
おすすめなのは退職代行を使う事。
自分の辞め方に対して後悔している筆者ですが、今にして思えば、「あの時こうやって辞めたらよかったのにな…」と思う最適解のようなものがあります。
それが、「退職代行サービスを使って退職する」という方法です。
そして私が思うに、退職代行サービスを利用することが、新卒が気まずい思いをせずに退職できる一番良い方法だと思っています。
※退職代行サービスとは、退職に関わる面倒な手続きを、「退職の専門家」に依頼することで、代わりにやってもらうことが出来るサービスのことです。
退職代行サービスを利用すると良いと思うのには、以下のような理由があります。
退職代行を利用すると良い理由
- 上司に合わずに退職を成立させることが出来るから。
- 「行きたくない」と思ったその日から、出社する必要が無くなるから。
- 必要な手続きは、代行会社が責任を持って行ってくれるから。
このように、新卒が退職する際に気まずいと思ってしまう原因の大半を解決することが出来るので、退職代行サービスを利用するのがおすすめなのです。
実を言うと、私自身、退職代行サービスについては当時から知っており、利用することも検討しました。
ですがその時は、「退職は自分から伝えるもの」という認識が強かったため、敢えて利用しなかったのです。
結果、私は自分で退職したい旨を伝えようと思ったものの、上司の圧に屈し休職となり、半年間も鬱々とした時間を過ごすことになってしまいました。
今ではこの時退職代行を利用しなかったことをとても後悔しています…。
こんな経験があるので、私は、新卒の社員が会社を気まずい思いをせずに辞めたいと思うのなら、「退職代行サービスを利用して辞めるのが一番」だと思っているのです。
ちなみに、おすすめの退職代行サービスはこちらの記事でまとめてあります。
関連今すぐ会社を脱出したい人は「退職代行」を使うべき!罪悪感は毒だよ!?
予算は3万円前後で利用できるサービスが多いので、「少しでもストレスなく退職したい…」と思う人は検討してみると良いですよ。
正直、3万円程度の金額でストレスを無くせるのなら、安いものですよ。
新卒での退職が気まずい…。でも退職代行を使うのはちょっと…という人へ。
退職代行かぁ…確かに楽かもしれないけど何か使いずらいな…。
このように、退職代行を利用することに抵抗のある人も居るかもしれませんね。
確かに、自分で退職の意思を伝えられるのなら、それに越したことはないと思います。
そういう人は自分で伝えたほうが、お金もかからないし円満に退職できる可能性も高いと思うので、そっちの方が良いと思います。
でも、「自分で伝えるのは無理」という人の場合、退職代行などのサービスを使わない限り、一生会社から脱出することは出来ません。
自力でも外部の手を借りても、どちらにしても退職できないなら、もう手がありませんからね…。
ただ、私が思うに、「退職代行を利用してでも辞めたい!」と思えないような状態なら、もしかしたら今は辞めるタイミングではないのかもしれません。
要するに、「そこまで追い込まれていない」ということになりますからね…。
会社を辞める事にはある程度のリスクがあるので、そこを考えると「代行を使ってでも辞めたい」場合でなければ無理して辞める必要もないと思いますしね…。
新卒であっても会社を辞めるべきなのは、「退職代行を使う罪悪感なんて気にならないほど今の環境が辛い…」という人に限ると思います…。
退職するのは気まずい…でも退職代行はちょっと…という感じに思っている人は、まだ辞める時ではないかもしれないので、退職については考え直したほうが良いかもしれません。
新卒が会社を退職する前に知っておいた方がいい事。
ここで、新卒が会社を退職する前に知っておいた方が良いことを紹介しておきます。
以下のように、3つほど知っておいた方が良いことがあります。
- 第二新卒になるので、転職は比較的しやすい。
- 「まずは3年」という考え方は、今でもそれなりに残っている。
- 別に正社員でなくても食べていくことは出来る。
解説していきます。
第二新卒になるので、転職は比較的しやすい。
一つ目の知っておいた方が良いことは、新卒が退職した後は「第二新卒」という括りになるので、転職は比較的しやすいということです。
第二新卒とは、学校を卒業したあと、正社員として一度勤務した後退職した状態のことを言います。
良く同系列に語られるのが、「既卒」「フリーター」「ニート」といったものですが、第二新卒はこの中のどれよりも転職をしやすいと言えます。
一度正社員として働いたことがあるという実績があるからですね!
このように、新卒が会社を退職した後は、第二新卒という括りで転職活動をすることが出来るので、比較的次の職場は決まりやすいといえます。
新卒が退職するのに、過度な不安は持たなくても大丈夫ってことだね!
「まずは3年」という考え方は、今でもそれなりに残っている。
二つ目の知っておいた方が良いことは、「まずは3年」という考え方は今でもそれなりに残っているという事です。
今の時代、新入社員がすぐに辞めてしまうなんてことは良くあることなので、「すぐに辞めてしまったから次の仕事が見つからない」なんてことは滅多にありません。
ただ、それでも「仕事は3年たたないと向いてるかどうかも分からない」なんてことを言っている人は今でも沢山います。
もし、新卒で退職して次の職場の面接を受けようとしたときに、相手の面接官がこういった考え方を持っていたりすると、悪影響が無いとは言えません…。
そう考えると、新卒で退職して転職する場合と、3年ほど勤めてから転職する場合では、後者の方が有利になると言えると思います。
とはいえ、3年もやりたくもない仕事をやり続けるのは普通に厳しいと思いますので、そこまで神経質になる必要は無いと思いますけどね…!
約3割の人が3年以内に辞めてしまうというデータもある通り、早期に退職してしまうのはそこまで珍しいものでも無いので、あまり気にする必要は無いですよ!
別に正社員でなくても食べていくことは出来る。
三つ目の知っておいた方が良いことは、別に正社員で無くても食べてくことは出来るという事です。
日本では、「普通=正社員」という認識を持っている人が非常に多いです。
そのため、転職活動をした結果上手くいかず、非正規社員にしかなれなかった時のことを恐れて一歩を踏み出せない…という人がとても多いです。
ただ、正直言って日本で生きている限り、非正規であっても食べていくだけなら十分可能です。
確かに給料や安定感に差がありますが、「天と地ほどの差」という訳ではありません。
月に10万円も稼げれば生活していくことは出来るので、別に非正規でも余裕で食べていけますよ!
結婚や子供のことを考えると簡単には行かないんじゃ?
と思うかもしれませんが、正直「会社に行きたくない」と思っているのなら、今はそんなことを気にするフェーズではないと思います。
結婚や子供というのは、人生のプラスアルファの部分です。
プラスアルファの部分を気にして、「自分が楽しく生きれるかどうか」という部分をないがしろにしてしまうのは、優先順位が違いますよね…。
まず生活を安定させて、その生活に満足できるようになって初めて、「結婚や子供」という選択肢が生まれてくると思うのです。
このように、別に正社員で無くても食べていくことは出来るので、念頭に置いておくと良いでしょう。
上記3つを分かった上で、「退職するのかしないのか」は決めると良いですよ。
ここまで、新卒が退職しようと思った時に知っておいた方が良いことを3つほど紹介してきました。
まとめると以下の通りです。
- 第二新卒になるので、転職は比較的しやすい。
- 「まずは3年」という考え方は、今でもそれなりに残っている。
- 別に正社員でなくても食べていくことは出来る。
新卒の退職には、確かに特有のリスクがあります。
ですが、今回紹介した通り、「新卒が退職しても、自分にも周りにもそこまで影響は出ない」という面もあるので、辞めたいという気持ちが強いなら、思い切って辞めてしまっても良いと思います。
この章で紹介した3つのことを考えたうえで、退職するか否かは決めると良いですよ!
自分の決断に後悔はしないように、じっくり考えましょうね!
退職するのが気まずい新卒におすすめな、『退職までのフロー』を紹介!
ここまで、
- 新卒が退職するのは気まずい理由
- 新卒が会社を退職する前に知っておいた方がいい事
などについて書いてきました。
この章では、色々考えた結果「退職しよう」と決断出来たあなたに向けて、実際に退職した経験のある筆者がおすすめする「退職までのフロー」についてを紹介しようと思います。
この通りに行動すると、ストレスはほぼ無い状態で退職できるので、参考にしてみて下さい。
手順は以下の通りです。
退職までの手順
- 退職すると決意したら、支給品などをすべて会社に持っていく。
- 転職先の目途を立てておく。(正社員に転職する意志がある場合)
- 退職代行サービスに連絡する。(円満に退職できそうなら自分で伝えるのも可)
- 退職成立
詳しく解説していきますね!
①退職すると決意したら、支給品などをすべて会社に持っていく。
まず最初に、退職すると決意した段階で、会社から渡されている支給品(作業着や筆記用具、資料など)をすべて会社に持っていきましょう。
基本的に会社から支給されているものは、あくまで会社の物なので、退職時には返却する必要があります。
退職出来た…と思ったら支給品が残ってて再度会社に行くことに…なんてことになったら嫌ですよね。
最終手段としては郵送もありますが、郵送するにしても手間がかかります。
今のうちから少しずつ自宅にある支給品を会社に運んでいき、再度会社に行かなくても良いようにしておくと後々楽だと思います。
②転職先の目途を立てておく。(正社員に転職する意志がある場合)
次に、転職先の目途を立てておきましょう。
この時、完璧に「次の職場が決まっている」必要はありません。
退職する理由にもよりますが、「会社に行くのが辛い」といったような場合には、スピード感を持って退職をしたいと思いますしね…。
そのため、「転職先」が決まるまで辞めないのではなく、「転職活動をするエージェント」が決まったら退職するぐらいの感じで良いと思います。
先ほども少し話しましたが、新卒のばあ、転職活動時には第二新卒という括りになるので、そこまで転職活動は難航しないと思います。
失業保険なんかも貰えたりするので、意外と余裕をもって転職活動できますしね…!
ちなみに、20代の第二新卒におすすめな転職エージェントは、以下の記事で紹介してあります。
関連記事20代の転職希望者におすすめな転職エージェント3選【徹底比較】
全て無料で優良なサービスを提供してくれるエージェントなので、この中から選べば間違いないですよ!
転職活動をする際には、基本的に転職エージェントは利用することになると思うので、早いうちに登録だけしてしまうと良いでしょう。
③退職代行サービスに連絡する。(円満に退職できそうなら自分で伝えるのも可)
「この転職エージェントで転職活動をする」というのがなんとなく決まったら、退職代行サービスに連絡して退職をしてしまいましょう。
もし、「円満に退職できる」という自信があるのなら、代行サービスを使わずに自分で伝えるのもアリだと思います。
※個人的には自分で伝えて後悔しているのでおすすめはしませんが…。
自分で伝える場合には、「退職したい」という意思を強く持って押していかないと、会社は簡単には手放してくれないので、注意しておきましょう。
このあたりのやり取りが億劫な人は、おとなしく退職代行サービスを利用してしまった方が手っ取り早くて良いと思います。
おすすめの退職代行サービスは以下の記事で紹介しています。
関連記事今すぐ会社を脱出したい人は「退職代行」を使うべき!罪悪感は毒だよ!?
この記事では、おすすめの退職代行だけでなく、会社を辞めるに至った私の当時の心境なんかも詳しく書かれているので、結構読む価値はあるかもしれません。
④退職成立
退職代行サービスに連絡して料金を支払い、手続きが終了したら無事退職は成立します。
お疲れさまでした。
あとは、転職活動をするなりフリーターになってみるなり、自分がやりたかったようにすると良いでしょう。
変わり種の選択肢としては、「自転車で日本一周してみる」なんて言うのもアリだと思いますよ!
自分の行動でつかみ取った自由なので、退職後は好きなように暮らしていくと良いと思います。
新卒での退職が気まずい?楽な辞め方を退職経験者の筆者が解説します:まとめ
今回は、新卒での退職が気まずいと思ってしまう原因や、気まずい思いをせずに退職する手順などを紹介しました。
結論は以下の通りです。
新卒での退職が気まずいと思ってしまう原因
- まだ入社したばかりなのに辞めるのは申し訳ないと思ってしまうから。
- 上司に「辞めます」と言うのが気まずいから。
- 最終日までの時間の過ごし方が分からないから。
気まずい思いをせずに退職する手順
- 退職すると決意したら、支給品などをすべて会社に持っていく。
- 転職先の目途を立てておく。(正社員に転職する意志がある場合)
- 退職代行サービスに連絡する。(円満に退職できそうなら自分で伝えるのも可)
- 退職成立
こんな感じです。
退職は確かにハードルの高い行為ですが、新卒の場合、いくらでも潰しが効くので、退職代行サービスを利用して退職し、転職活動をするという選択肢を選ぶのも十分アリだと思います。
この記事が、悩んでいるあなたの役に立てば幸いです。